「タウンマネージャーが商店街でショップをはじめたら」

toyamagu.com

日本全国の中心市街地活性化と商店街活性化を、
富山を通して語る、考える、変えてみる。

原宿はこれだけ人がいるのに、商業集積として破綻しているのかもしれない。

カテゴリー:なぜ地方には商店街活性化政策が必要なのか?, シャッター通りに行列を作る地方発の大人気スイーツ「コムクレープtokyo」とは?

さて。当社の原宿店にコーチングのために3日間滞在しました。
途中に抜け出して、原宿竹下通りをふらふらしてみる。
タウンマネージャー目線で見てみると、
意外なことに気づくわけです。

特に意識するのは、競合となるクレープショップです。
客数を最初にみて、客層をながめていきます。
これはこの日に限らず、何度も見ています。
もうほぼ確信状態です。お客様の半分以上は外国人の方です。
平日なら、8割の可能性もあるかもしれません。

原宿竹下通りは月間300万人が歩いていると言われています。
おそらく平日は8万人で土日は15万人ぐらいでしょう。
この圧倒的な通行量で10店舗近いクレープ店は成り立っている。
そう思い込んでいました。
実際はどうか。他のクレープ店には日本人客がいないのです。
いたとしたら、わかりやすいぐらいの原宿ガールか、修学旅行生。
多くは、外国人観光客です。

原宿は、もはや観光地なわけで、通常の商業集積ではありません。
記憶では5年前は、こんなには外国人は多くなかった。
いわゆるインバウンドと東京の観光政策のおかげなのでしょうか。
お金には色はついていません。ただ、客層が偏りすぎているには、
それなりの理由がありますし、偏るゆえの結果があります。

ちなみに当社原宿店の客層は、いわゆる原宿ターゲットではありません。
本店に近いです。幅広いです。もちろん女子高生もいます。
そして、カップルもいます。男性もいます。マダム層もいます。
多くは表参道層にみえます。他のクレープショップとは
あきらかに異なっています。当店目的が多く、
なんとなく原宿にきて何となくクレープを食べる層ではなく、
外国人観光客がわかりやすい竹下通りで購入するパターンでもない。
それでも、他のクレープショップを圧倒する客数です。

都内で商売をすると、その家賃の高さにおどろかされます。
いま竹下通りで商売をすると、月に100万円の家賃を覚悟しないといけないそうです。
(かなり昔に契約した店はもっと安いとは思います)
家賃は売上の10%未満にすることが理想ですから、
月商1000万円の売上が必要です。
何を売っても1000万円です。ですが、原宿で販売されているものは、
クレープを筆頭に商品単価が安いです。ファッション店も安いです。
となれば、圧倒的な客数がいる。この場合は通行量ではなくて、入店客数。
入店客数×転換率=客数×客単価=日商30万円×30日で900万円以上がいる計算ですね。
各店いろいろみても、どうみても、本当にそれが実現しているかわかりません。

竹下通りの多くお店は、赤字ではないかと思えて来ます。
それでも、原宿に出店する意味があるのでしょう。
東京初進出や日本初登場で選ばれるのは、
原宿や銀座です。表参道とかもか。
ありえない家賃でも出店する場合がある。
それはほぼプロモーションという意味での出店だ。

最近あるカレーのライセンスビジネスをしている人に聞きました。
一年間15坪の広さで、銀座で直営店をしていたとか。
家賃は100万円。当然赤字。でも、良いプロモーションだったらしいです。

家賃100万円以上なんてどんな商売も成り立ちにくい。
それでも空き店舗は少ない。空いてもすぐに埋まる。
家賃が高過ぎて商売ができない通りでも、
その地にブランドがあれば店はできるわけです。
早いサイクルで新陳代謝もあります。
トチの価値がイチをつくる。さすが東京ですね。

観光客相手の商売となると、商品クオリティよりもそこにあることに価値があります。
つまり、おいしくなくても原宿にあるというだけで売れます。
最初は日本人客も多かったと思います。
おいしくなくても原宿で食べる価値。それには限界もあるのでしょう。
結果、外国人や修学旅行生しか買わなくなって
しまったのでしょうか。

そんな東京で、原宿で、今日も当社原宿店はがんばっています。
ある意味、そのセオリーを破壊したと言ってもいいかもしれません。

「タウンマネージャーが商店街でショップをはじめたら」

コムクレープ FC加盟店募集中です