「タウンマネージャーが商店街でショップをはじめたら」

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日本全国の中心市街地活性化と商店街活性化を、
富山を通して語る、考える、変えてみる。

補助金でのスリートリノベーションは反対です。自分たちで投資しましょう。

カテゴリー:全国の商店街活性化に地域の市民はどう参加すべきなのか?, なぜ地方には商店街活性化政策が必要なのか?, 富山市中心市街地活性化, タウンマネージャーが考える「新中心商店街論」とは?, 新中心商店街論その一「ストリートリノベーション」とは?
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さて。若い(感覚をもった)女性が増えるのですから、
お客様を迎える商業集積地も、その見た目をどうにかしないといけません。
そうなると商店街として考えてしまいがちなのは、
利用できる補助金はないのか?
これ、間違いではないのですが、あまりおすすめしません。

失敗事例を紹介しましょう。やはり、富山市中心市街地です。
「中心市街地魅力創出事業(ファサード整備)」という補助制度がありました。
簡単にいいますと、商店街各店が路面に面している部分を改装するなら、
その改装費の半分を補助しますというものです。
その場合、商店街組合として、通りのコンセプトを決定し、
それにしがった店が対象で、商店街組合の3分の2が希望した場合、
商店街組合を通して改装した各店に補助金が交付されるというもの。

富山市中心市街地で利用したのは、総曲輪通りと大手モール。
千石町商店街もだったようなかなったような。
結果、どうだったか。何の印象も変わらず、あれはなんだったのか?
正直言えば、古くなった玄関を改装したレベルで
とてもストリートリノベーションと呼べる結果ではなかった。
あまりにも不思議で、2つの商店街組合が富山市に申請したとされる
商店街としてのコンセプトを情報公開請求で手にいれた。
書かれていたのは…あたりさわりのあい、どうとでも解釈できるコンセプト。
これなら、各店勝手にどう補助金をつかっても良いし、
改装された結果は、商業集積地としての連続性もない。

あとで気づいたのですが、この補助金は事実上のお詫び金だった。
富山大和移転がメインの総曲輪フェリオ再開発工事のお詫び金。
隣接する総曲輪通りと大手モールに支給されたわけです。
ちなみに隣りの中央通りにある当店は、
中央通りの組合に問いあわせたところ、
3分の2の店舗が希望していないので申請さえしなかった。
なので当店は、結果設備投資として借入して行った。

補助金がダメだとはいわない。ただ、そこは税金です。
もらえるものならもらっておこうかという感覚ですすめる事業に
結果がともなうほど商売は甘くない。
自ら投資することで積極的に回収するわけですし、
自らの資金ですから、外装を変えることでどうやって集客につながるか、
真剣に時間をかけて考えるわけです。

あと組合のつくった商店街コンセプト。
あの内容は、何かの資料のコピペレベルです。
できれば商業集積地として、どうやったロケーションをつくっていくか、
個店の個性を大事にしつつ、集積地としてどう力をあわせ、
どう妥協し、どういったイメージやセンス、デザインで
お客様に新しい印象をもってもらうかを
真剣に考えないとダメです。

そこで出る問題は、自分の好きな店をつくりたから
商店街に出店したのに、なぜ全体にあわせないといけないのか?
という反発です。これは個店としては当然の主張です。
そこを目標を明確にして、時間をかけてもいいのですりあわせていくしかない。
補助金を使っても半分は自分で資金を捻出するわけですから。
また、うちの店は予算もないし、外装を合わせる気はないという店もあるでしょう。
これも時間をかけて説得するしかないです。根気です。

蔵やレトロな商店街に統一するというのはわかりやすい。
問題は「もっと全体でセンスアップする」というような、
主観がたくさん入り込むようなパターンです。

ちなみに写真は自由ヶ丘です。
私の好きな街のひとつです。
統一された見た目の部分は少ないですが、
どことなく各店は自由ヶ丘ドレスコードを理解しています。
18時すぎの、少し暗くなったあたりの自由ヶ丘が好きです。
何ともいえないゆったりとした時間が流れています。

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