「タウンマネージャーが商店街でショップをはじめたら」

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シネコン再開発のユウタウン総曲輪はどうなってしまうのか?

カテゴリー:富山市中心市街地活性化の再開発政策「ユウタウン総曲輪」はどうなったか?
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さて。ユウタウン総曲輪について記事が紹介されていた。
http://webun.jp/item/7305425
過去に本気でコムクレープ本店移転を考えたいだ場所だったゆえに、
私はユウタウンに注目しているのは間違いない。

記事では、かなりの苦戦という内容だった。
私なりにちょっと解析してみた。
記事としてはかなりベタなまとめ方だろう。
ただ、オープン3か月で苦戦とは
相当なことがないと書かないもの。
まだオープン景気時期でもあるのに
ネガティブな情報を載せなければいけないぐらいに、
実際はさらに深刻なのではないかと
予想したりする。

★記事
まちなかの新たなレジャー拠点として6月に開業した
富山市総曲輪西地区の再開発ビル「ユウタウン総曲輪」が集客に苦戦している。
開業から3カ月たつが、核 テナントのシネマコンプレックス(複合型映画館)の
来館者数や大型駐車場の稼働率は事業者の想定を大きく下回っている。

…本来なら、この時期こんなネガティブ記事はでないものだ。
ちょっと苦戦しているぐらいなら、夏休みはにぎわっている
なんて記事になるはず。ここまで揚げ足をとるという場合は、
相当深刻な集客数と各店の売上なのだろう。
聞いているかぎりある飲食店はすでに退店を考えている。
スケルトンの駐車場は、稼働率30%ぐらいにしかみえない。
映画館も、平日は1スクリーンで一桁集客という話。
もしかすると苦戦どころか、致命的な可能性も考えられます。

★記事
PR不足に加え、1階の商業区画に まだ空きが目立つため、
利用者からは「寂しい印象を受ける」との声も。
関係者は、テナントが出そろう10月の全面開業に向けて
「案内板の設置などPRを強 化したい」としている。 (経済部・室田雅人)

…本来はビルオープン時にそれなりの予算をかけてオープン告知をする。
今回はテナントが集まらなかった影響で、たいしたオープン告知ができなかった。
店がないのだからしょうがない。テナントが埋まらなかった時点でアウト。
内部の人間で順次オープンすることが良いことなんて話もあったが、
シロウト考えすぎである。オープンは一発勝負なのだ。
つくりもシンプルで店もまばらなら見た目は「さびしい」に決まっている。
10月全面開業に期待するのはそれでいい。
ただ、物販でもなく、キーテナントでもないので過剰な期待は禁物だ。
全部オープンできて当り前なだけで、それ以上はない。
サイン計画は大事だが、案内板の設置でのPRではたかがしれていいる。
いったいあと何人を集客できたらいいのか?
計算しているのだろうか?

★記事
「夏休み中は来館者がわずかに増えたが、まだまだ厳しい」。
シネマコンプレックス「ジェイ・マックス・シ アターとやま」の
金子憲顕副支配人は集客状況をこう説明する。
8スクリーンを備える同館だが、当初から客足は伸びず、
現在も週末でも客席がまばらな日があり「集客目標に届いていない」と言う。

…ここがポイント。オープン前になぜ映画館に期待する?とずっと書いていた。
期待が正しければ、映画館だけは周辺に店がなくても順風万般なはず。
「当初から」と書かれていることがポイントだろう。
どれだけの客数が目標かはわからないが、オープンから一度も
目標値を達成できていない可能性はある。

★記事
約480台収容の大型駐車場も平日は稼働率が50%に満たない日が多い。
運営する日本パーキング(東京)は「週末 は稼働率が上がる日もあるが、
全体としては当初の想定を大きく下回っている」という。

…「50%に満たない」という書き方の場合、実際は49%どころか
19%平均の場合がある。毎日あそこを通るが、2階以上に駐車されているときは
ほとんどみない。満車どころか49%かなと思ったときもない。
「下回る」どころか「大きく下回る」というのは話にならない表現だろう。

★記事
客足が低調な要因として関係者が挙げるのは、
テナントの開店時期が そろわなかったことだ。ビル開業から3カ月たった今も、
1階の商業区画に空きや内装工事中のスペースが目立つ。

…それは正解だろう。しかし、今後入る店も期待はできないネームバリューだ。
唯一のぞみがあるのは回転寿司。ただ、もしかしたら新規出店?
回転寿司出店には1億を超える設備投資と聞いたことがある。まさに勝負。
普通に考えたら、昼から満席だろう。もしも回転寿司がダメだったら致命的な立地条件。

★記事
商業用の約20区画のうち、開店しているの は12区画だけ。
高岡市から映画を見に来たという主婦(52)は
「施設を見て回ったが、お店がまばらで寂しい印象を受けた」と話す。
「ビルにどんな店が 入っているのか分かりにくい」
「駐車場の入り口が見つけにくい」といった声も聞かれる。

…ビルのつくりも問題だが、結果的にはあの店舗内容であれば順当な感じだ。
52歳にインタビューするべきかどうかはわからないが、
誰に聞いても、魅力的だとは答えにくいだろう。誰をターゲットにしているのか?
それがはっきりしていない。

★記事
客足が伸びないことに関係者は危機感を強めており、
入居テナント でつくる「ユウタウン会」は会合を開いて対策を協議している。
入居予定のテナント全てが開店する10月に向けて、
店舗を分かりやすく表示する案内板を設 置するなどPRを強化する方針で、
同会の駒見博信会長は「集客に向けてさらに知恵を絞っていきたい」と話す。

…案内板が、あの不用意なポスター掲示をさしているのだとしたら間違いだ。
美観を損ねている。何もないよりはいいが、問題解決には勘違いしすぎだろう。
客数がたりないのは、素人の知恵で解決できるレベルではない。
そもそもテナントミックスとテナント誘致でつまずいている現実と
真摯に向き合うべきだと思う。契約内容があるので強くはいえないが、
現在入居のテナントは、ベストな選択をしたほうがいい。
回転寿司次第かもしれないが、やはり劇的な回復は見込めない。
ぐっとこらえて自分の店の客数を増やす努力に全力をつくすべきだろう。

★記事
再開発事業として建設されたユウタウン総曲輪 は総事業費84億円。
このうち38億円が国や県、市からの補助金で賄われている。
市中心部のにぎわい創出拠点としても期待されており、
市中心市街地活性化 推進課は
「まずは施設の周知を図ることが重要。
市としてもイベントを開催するなど、連携してにぎわいづくりに取り組んでいきたい」と話している。

…市の解答は模範解答。これ以上コメントすることはできないだろう。
公的資金が38億円つかわれている。裏を返せば、
公的資金がなければ、民間だけでは建設できなかった箱ものだ。
つまり市場で考えた場合、無理なものをつくっていることになる。
結果テナントリーシングも失敗しているのですから、
そこは真正面から現実をうけとめたほうがいい。
もう何度も書いていますが、にぎわった=客数が増えるということではない。
公的資金が投入されているが、富山市に客数を増やすという能力も責任もない。
そこで事業をしている皆さんが、
「私たちはどこどこでなになにをいくらで売っています。買ってください」
と連呼するしかないのです。それをやっていないでしょう?
そういった自覚を正しいマーケティング判断がまず必要。
そこで、何から手をつければいいか考えるといいと思うのです。

ユウタウンは、当店も本店移転を真剣に考えた物件。
結果、原宿店オープンをとったので本店移転は叶いませんでしたが、
結果論としてはその判断は正しかったと思います。
とはいえ、せっかくのひさびさの商業施設の再開発。
最悪の事態は、周辺地域に影響を及ぼすので、
うまく回避してもらいたいものです。

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