「タウンマネージャーが商店街でショップをはじめたら」

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日本全国の中心市街地活性化と商店街活性化を、
富山を通して語る、考える、変えてみる。

さらば!日本テレビ全国うまいもの博。本当にお世話になりました。

カテゴリー:タウンマネージャーが考える地方創生とは?
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さて。
2008年から、弊社ブランドは
日本テレビが主宰する全国うまいもの博という百貨店催事に参加していた。
最初はズームイン!スーパー全国うまいもの博。
のちにズームイン!!サタデー全国うまいもの博。
田舎のただのクレープ店が、
いっきにスイーツメーカーと成長させてもらい、
高島屋や伊勢丹といった、
全国の有名百貨店と取引することができた。

そこで得たノウハウと実績が、
それ以外への百貨店催事にもつながった。
はっきり言って、私は日本テレビさんには感謝しかない。
約10年はおつきあいさせていただいた。
本当にありがとうございました。

さらばと始まったのは、
今年はもう10月になり催事日程はスタートしている。
参加の可否を問う問い合わせが、
弊社ブランドには今年はなかったからだ。
じつは、百貨店催事そのものに
参加できないスケジュールや在庫が多くなり、
けっこうな数の催事は断る今、
日本テレビの全国うまいもの博も、
買取での限定販売以外には、
参加できなくなってしまった。

また、企業のコンプライセンスがうるさくなった今、
取材も放送もされたことのない、
ズームインの冠のついた催事に出るのは違和感があり、
何度も取材要請をしていたが、
ZIPやヒルナンデス、シューイチやスッキリなど、
他の日テレ番組には出演したものの、
結局ズームイン関係には
一度も登場することはなかった。
よって2017年で最後のお取り引きとなりました。
最後に出店参加したのは、
2016年の仙台三越になりました。

もしこの催事に参加していなければ、
いまの私はありませんし、弊社ブランドもありません。
私たちのメニューが、東京で全国で通用することを
教えてくれたイベントです。
有名店と同じ土俵で扱ってくれたことで、
とんでもないチャンスももらいました。
身の丈を超える実績も作れました。
絶望的になるぐらいの不出来なときもありました。
君等は二流なんだと烙印を捺された感覚もありました。
それでも、9年間すこしずつ売上を上げられました。
どんどん消耗品のように消えていく、
流行スイーツを横目でみながら、
私は10年も声をかけてもらいました。

記憶に残るエピソードは、
「あなたたちは彩りだから」事件と
「最後尾はこちらで号泣」事件。どちらも偶然に島根県松江市です。
催事2年目は、全国どこに呼ばれても不甲斐ない成績。
しばらく日テレさんからも声がかからない。
そして3年目で初登場でのりこんだ松江催事。
久しぶりにあった担当プロデューサーから言われた
「あなたたちは彩りだから」。
今回の催事はがんばりますみたいな会話から返された一言。
彩りつまり、売上は期待していなくて、
若い人向けのぎやかしレベル呼んだので、
という意味です。
顔には出しませんでしたが、腑は煮えくりかえっていました。
一年間、冷凍ショーケース販売という秘密兵器も準備して開始。
結果は、弊社最高記録の売上で全体のベスト10にはいる。
努力と研究のかいがありました。
「彩りの意地」を見せられたわけです。

その一年後の松江催事。
さすがに彩り扱いはないです。
手のひら返した感じはありました。
このときの目標は行列はつくらせない。
待たせることなく、さばいていけるオペレーションを開発。
売上は昨年の最高記録をさらに抜く勢い。
ただ、あれだけ努力したのに「最後尾はこちら」の看板が出てしまった。
その瞬間、私は現場で泣きました。涙流して。
マスクをしていたのでわかりにくいですが、ひくひくと。
帽子を深めにかぶって、気づかれないように。
あとにも先にも仕事で泣いたのは初めてでした。
いろいろ悔しい思いをしての、行列だったので。

田舎の商店街にいるだけならわからなかった。
商売は売上で評価されること。
商品とブランドを売らないと生き残れないこと。
自分たちが全国で通用することを知るチャンスでした。
私たちが参加しなくなっただけで、
全国うまいもの博は続きます。
また、新しいスイーツや物産が登場することでしょう。
私たちが参加していたころの
レギュラー店は今でも出店しています。
どれもこれも一流店です。
ご一緒できてよかった。たくさん学ばせてもらいました。

富山に住んでいる、ある16歳に言いたい。

日本は広いんだ。世界は広いんだ。

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