「タウンマネージャーが商店街でショップをはじめたら」

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日本全国の中心市街地活性化と商店街活性化を、
富山を通して語る、考える、変えてみる。

焼き鳥の名門が売れ続ける理由がわかった。秘密は味変だ。

カテゴリー:タウンマネージャーが考える地方創生とは?
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さて。
私の出身地富山県から輩出された店ではないですが、
富山県民のソウルフードの一つに
秋吉があります。
焼鳥の名門です。
私が初めて食べたのが成人式の頃。
なので30年弱ずっと食べていることになります。
これだけ食べ続けている店は、
後にも先にも秋吉だけもしれません。

秋吉は福井県生まれの焼鳥チェーン店。
現在の本社は、福井県にあります。
国内に100店舗以上の大チェーン店。
私は出身県富山はもちろん、
都内の秋吉にも行ったことがあります。
引っ越しても月1ペースで食べます。
いま住んでいるマンションのすぐ裏にあって嬉しい限り。
渋谷や赤羽、銀座の秋吉に挑戦したことも。
ちなみに行列で入れませんでした。
ちなみに一人でもカウンターで食べます。

私は決して大食いではありません。
なのに、一人で飲んで食べて6000円台はザラです。
そもそも焼鳥が大好きではありません。
秋吉以外ではほとんど口にしません。
鳥の唐揚げは大好きです。
焼き鳥は、さほど。
それでも秋吉に行けばビール片手に6000円超えです。
私以外にもそういう方は多くないですか?

私のイメージでは、秋吉は全国どこでも満員です。
富山の総曲輪の秋吉は、入れません。
夕方から並んでいます。
一回転した21時ぐらいでないと入れない。
秋吉は予約が取れないので待つしかない。
すごい繁盛ぶりです。

富山の秋吉の総曲輪店の周辺は、
入れなかったおこぼれにあずかろうと、
その他の飲み屋が常に出店してきます。
もはやコバンザメ。それで良いんです。
私が考える商店街の活性化のイメージと理論にぴったり。
集客力のある店が地域を引っ張り、
その真似をして類似店が出店して集積を作る。
それが実現されています。
まあ、周辺の店は秋吉総曲輪店に
足を向けては寝られないでしょうね。

ではなぜ、秋吉は全国でこんなに支持される焼鳥なのか?
それは単純に美味しいからだと思っていました。
まあ、安くはありません。せんべろは無理どころか、
私の場合はかなり制限して食べても4000円近くになります。
安くはない。並んでいて入れない。
なぜか?

初めて食べてから30年近く食べて、
ようやく気づいたことが「味変」です。
なぜ特段焼鳥好きでもない私が、
6,000円も食べてしまうのか?
なぜどこの秋吉も満員なのか?
それは美味しいことはもちろん、
秋吉は味変を楽しめるからです。
味変させられると、結構食べられます。

秋吉メニューには「さしすせそ」がほとんどあります。
焼鳥は若鶏やネギまは醤油ダレです。
おなじみ串カツがあります。ソースです。
ささみは塩とからし。
皮は消費と七味唐辛子。
トマトやキャベツを頼むと
マヨがついて行きます。酢ですね。
キュウリは塩で食べますね。
そしてこんにゃくおでんが味噌味。
締めの赤だしも味噌。
デザートで甘いものがあったらもはや完璧です。

焼鳥が食べたいというよりは、
味変を楽しみたいと思っているのでは?
秋吉側もそれは十分理解していて、
だから「こんにゃくおでん」や「串カツ」といった、
焼鳥店にはあまりふさわしいとは言えない串もある。
と思ったわけです。
ちなみに他の居酒屋で味変しながら注文しようとしても難しい。
意外にできません。ソース系が少ないですし、
頼むまで何味かわらからない場合も多い。

いつでも誰でも、気軽に味変を楽しみながら
食事とお酒が楽しめるから、
秋吉は大した販促活動もなく、SNSばえもなく、
そんなに安くもなく、おしゃれなわけでもなく、
焼鳥という店舗数も競争も多いジャンルで、
あれだけ活況なのかと言えば、
「味変」だと思うわけです。
分母が串というところも、味変させるにはもってこい。
とっても考えられたビジネスモデルです。

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